04-材料

2012.06.19

フローリングの種類について 無垢・挽板・複合

先日のフローリング材決定の記事のあと、フローリングについての問い合わせが数件ありましたので、簡単にまとめてみます。

無垢(むく)フローリング

川崎建築計画事務所では、通常、無垢フローリングをお勧めしています。
無垢フローリングとは、フローリング材が全て無垢の材料(合板などを使用していない)でできています。
断面を見るとよくわかります。

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これはウォールナットの無垢フローリング

表面をどこまで傷つけても本物の木しか出てこないので、ラフに使っても時間とともに味わいが出てきます。子どもさんが多い家庭でも安心してドタバタできます。

しかし、価格が高めなのと、一本の綺麗な板を取るのが難しいため、途中で継ぎ(ユニと言ったりします)があったりります。(例えば1.8mの長さの途中につなぎ目がある)
また、巾の広いものはより高価になります。
巾が狭いもの(75mmや90mm)がこのみの方には一番のおススメです!

材料が無垢材なので自然素材のオイルや蜜蝋による仕上げをお勧めしています。


挽板(ひきいた)フローリング

合板でできた基材に、厚めに挽いた無垢材を張り付けたフローリングです。

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これはウォールナットの挽板フローリング

挽板の厚みは3m~5mと厚めです。これだけ厚ければドタバタも安心です。
基材が合板なので、床暖房にも問題なく使用できます。
また、巾の広いものや、長さ方向に継ぎの無いものもあり、完成すると大変高級感がでます。
完成してしまえば無垢材と区別がつきません(表面はもちろん、無垢材なので・・・)
環境保護の観点からも今後は増えると考えています。
巾広(130mmや150mm)が好みの方にはおススメです!

表面材が無垢材なので自然素材のオイルや蜜蝋による仕上げをお勧めしています。


複合フローリング

合板の基材に薄くスライスされた樹木(突板)を貼ったフローリング

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これはウォールナット風の複合フローリング

写真で見えるように、表面材は非常に薄いです。(0.3mmとか・・・)
傷がつくとすぐに合板が現れます。
そのため、表面は非常に硬い材料でコーティングされていたりと、
木の質感は味わえません。
その代わり、安価な製品が多く存在します。

表面がコーティングされているので自然素材のオイルや蜜蝋による仕上げはできません。

基本的に川崎建築計画事務所では使用していません。


フローリング選びは慎重に!楽しんで!

フローリングはなかなか貼り替えるということが容易ではありません。
そのため、できるだけ本物の材料で、長く使うと味わいに代わるものをお勧めしています。
今回の写真の材種はウォールナットでしたが、その他にも、
明るい色が好みなら、シルバーチェリー、パイン、ナラなど、
少し黄色が好みなら、タモ、アッシュ、チークなど
赤い色が好みなら、カリンなど
いろいろな樹種が楽しめるのも無垢材フローリングの楽しいところです!

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2012.02.13

転落防止~ゴルフネットの転用

練馬M邸は、男の4人のわんぱく兄弟です。
階段手すりの上を歩くわんぱくぶりで、びっくりしたお母さんから
転落防止のネットを設置してほしいと要望がありました。

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ネットの製作はゴルフ練習用のネットを製作しているメーカーに直接お願いしています。
(かなりリーズナブル)
縦横の寸法でお願いすると製作してくれます。
(ネットなので誤差はありますが)
斜めも製作OKで、階段手すりに設置したりもできます。
(色も数種類あり!)

届いたねっとを金物をつかって梁と手すりの間に設置しました。
これで一安心です。

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2011.11.26

床の硬さのお話 バレエ床の選定経過 その1

床にはいろいろな性能指標があります。
集合住宅の場合は、上下階の防音(遮音)性能が有名ですが、
今回はバレエスタジオの床の計画にあたり、緩衝効果の検討です。

緩衝効果値(U値)とは・・・
床の緩衝作用をあらわす物理量で、競技のしやすさと安全性の両面での実態調査から次のように規定されています。

○競技のしやすさ
図Aの「使用感」ように物理量20程度に最適値がある(かため側)

○安全性(ケガの非発生)
図Aの「傷害事故の発生率」のように、物理量が30程度に最適値がある。(柔らかめ)

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以上の結果から、20~30の範囲にある床が「運動もしやすく、ケガの発生の少ない床」ということができますが、実態調査の結果をもとにした規定であるため、床に対する感覚には個人差もあります。

このような実態調査をもとに、体育館用の床として、JISでは、U値15~40と規定しています。

バレエスタジオ用のU値は統計がありません。
そこでJISの値を基準に、いくつかのパターンで実際に使用感をダンサーに評価してもらうことになりました。


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置き床タイプのフロアでゴムの硬度が数種類選べるタイプ

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パーチクルボードの上に捨て張り合板で組み上げます(UFG製

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こちらは束立タイプ

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根太組みの上に捨て張り合板2枚貼りで組み上げます。(染野製作所製


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最後にリノリュームで仕上げて完成です。リノリュームは新国立劇場の舞台で使用されているものを採用しています。

緩衝効果値は置き床タイプで 25、30 根太組みタイプは、30で制作しています。

この床で実際にバレエダンサーにテストをしてもらい、最終決定する予定です。結果は後日報告します。

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2011.06.03

地熱を利用した換気システム

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6月1日放送TBS「ひるおび」で国立学園80周年記念体育館が紹介されました
この体育館は、地熱利用の換気システム(ジオパワーシステムを利用した換気システム)を採用しています。
外気を地中5mの深さまで設置したパイプに通すことで、夏は冷やした空気、冬は温めた空気を室内へ供給しています。大規模施設での利用にあたり、独自に井戸水、また、天井付近の温まった空気などを複合的に活用し、エアコンなしで夏冬快適な空間を実現しています。
年間で温度記録(外気温度、室内温度、地中温度)を記録し、データ採取を5年続けた結果、地中温度は年間を通して15~18度程度で安定しており、体育館の室内温度は、冬場で、外気+6度程度(10度を切ることがありません)、夏場で外気‐5度程度(30度をこえることがありません)で省エネ効果を発揮しています。
ご興味のある方は是非こちら(川崎建築計画事務所)までお問い合わせください。
工事の詳細はこちらでも紹介しています。

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2011.02.18

レーザーカットで家具を装飾

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現在進行中の家具制作で、タモ材をレザーカットで制作したマーガレットを装飾で貼り付けます。
具体的には小学校の演台です。通常は既成品の演台に校章を付ける程度ですが、今回は学校の花であるマーガレットをモチーフにしました。
レーザーカットの能力は非常にたかく、細かい模様も簡単に切断してくれます。紙でも、木材でも、プラスチックでもOKとのことです。もちろん、デザインとデータ作成はこちらで行うのですが、いろいろ工夫次第で様々な用途に応用できそうです。
欠点は、切断面が焦げることです。写真のマーガレットも切断面は焦げています。それを考慮に入れたデザインが必要です。

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2011.02.16

使えるか?直管型LED照明

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今年改修予定の学校で使用できるか検討中の直管型LED照明。メーカーの説明を聞きました。
写真のように手で握れるほど熱を持ちません。(この点は利点ですね)
LEDは光の直進性が高く、広範囲に照度を確保することが苦手です。今日説明を受けたLumiRichは、照射角度を220度まで広げ、アルミの反射板を付けたタイプで、天井面も明るくできるとの説明でした。
学校の場合、「学校環境衛生基準」で教室の机上面照度500ルクスを推奨しています。(最低は300ルクス)
蛍光灯からの交換の場合、平均照度を確保するために、台数が増えることがほとんどです。LumiRicでどこまで台数をセーブして照度が確保できるか検討してみます(結果は後日)

ちなみに蛍光管に比較すれば10倍以上の価格がするのも難点です。消費電力は1/3程度。
学校の場合は、照明を使用する時間が短いので、イニシャルコストの回収を電機代でまかなうといった計算は不向きです。あくまで、環境教育の一環で設置を考えています。

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2010.11.20

ショールームにて素材確認

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練馬M邸は家族5人がごろごろと床で生活するために、
寝室にロールカーペットを採用します。
今日は東リのショールームにて現物見本で素材を確認しました。
実際にはだしになってクライアント自ら感じを確かめます。

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2010.09.24

内装計画 オスモホワイトためし塗り

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現在進行中の住宅は、かべ一面が収納です。
白い扉で仕上げを計画していますが、今回は塗装のマットな仕上げではなく、
木目を活かしたいとの要望で、オスモのホワイトを検討しています。
川崎建築計画事務所では、オスモはよく使う材料で、信頼性もありますが、
ホワイトは初めてなので・・・・・・・

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サンプルを事務所で作成してみました。下地はシナ合板で共通です、
右側が、エクストラクリアー。
中央が、ホワイトを刷毛塗りした後、すぐにふき取ったもの。
左側は、ホワイトを刷毛塗りして乾かしたものです。
うっすら木目が見える中央がよさそうです。
触った感じもやさしい感じです。


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2010.09.17

フロアタイルの新作発表会見学

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住宅建築ではあまり使用する機会がありませんが、
学校などの改修でよく利用しているフロアタイルの新作発表会を見学してきました。
Pタイルからの改修では、材料厚みがほとんどかわらず、様々なテクスチャーのある
東リのフロアタイルをよく利用しています。

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仕上げのピカピカワックスだけがどうしても気に入らなかったのですが、
今回光沢無しのワックスを製品化したとのことで、
(ツヤノンワックス:この手の商品はダジャレが多い・・・)
次回から利用して見たいと思います。

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2010.09.10

屋根の断熱性能 屋根面と天井面の温度測定~練馬M邸

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屋根の外断熱+通気層の工事が完了したので、外部と内部の温度を測定してみました。
まだ、金属屋根は葺かれていませんが、秋に入ると涼しくなっていくので、
とりあえず、現段階で測定してみました。

外気温は、29.5度(日影)
屋根面は、38.9度でした 午後4時半だったので、若干低めです。
(放射温度計で測定しているので、表面温度の値です)

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内部は、31.3度。まだ、壁や窓が仕上がっていないので、ほぼ外部同様ですが、
屋根の外と中で、7.6度の差が確認できました。

次回は、断熱材のカタログ値からの検証をしたいと思います。


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