フローリングの種類について 無垢・挽板・複合
先日のフローリング材決定の記事のあと、フローリングについての問い合わせが数件ありましたので、簡単にまとめてみます。
無垢(むく)フローリング
川崎建築計画事務所では、通常、無垢フローリングをお勧めしています。
無垢フローリングとは、フローリング材が全て無垢の材料(合板などを使用していない)でできています。
断面を見るとよくわかります。
これはウォールナットの無垢フローリング
表面をどこまで傷つけても本物の木しか出てこないので、ラフに使っても時間とともに味わいが出てきます。子どもさんが多い家庭でも安心してドタバタできます。
しかし、価格が高めなのと、一本の綺麗な板を取るのが難しいため、途中で継ぎ(ユニと言ったりします)があったりります。(例えば1.8mの長さの途中につなぎ目がある)
また、巾の広いものはより高価になります。
巾が狭いもの(75mmや90mm)がこのみの方には一番のおススメです!
材料が無垢材なので自然素材のオイルや蜜蝋による仕上げをお勧めしています。
挽板(ひきいた)フローリング
合板でできた基材に、厚めに挽いた無垢材を張り付けたフローリングです。
これはウォールナットの挽板フローリング
挽板の厚みは3m~5mと厚めです。これだけ厚ければドタバタも安心です。
基材が合板なので、床暖房にも問題なく使用できます。
また、巾の広いものや、長さ方向に継ぎの無いものもあり、完成すると大変高級感がでます。
完成してしまえば無垢材と区別がつきません(表面はもちろん、無垢材なので・・・)
環境保護の観点からも今後は増えると考えています。
巾広(130mmや150mm)が好みの方にはおススメです!
表面材が無垢材なので自然素材のオイルや蜜蝋による仕上げをお勧めしています。
複合フローリング
合板の基材に薄くスライスされた樹木(突板)を貼ったフローリング
これはウォールナット風の複合フローリング
写真で見えるように、表面材は非常に薄いです。(0.3mmとか・・・)
傷がつくとすぐに合板が現れます。
そのため、表面は非常に硬い材料でコーティングされていたりと、
木の質感は味わえません。
その代わり、安価な製品が多く存在します。
表面がコーティングされているので自然素材のオイルや蜜蝋による仕上げはできません。
基本的に川崎建築計画事務所では使用していません。
フローリング選びは慎重に!楽しんで!
フローリングはなかなか貼り替えるということが容易ではありません。
そのため、できるだけ本物の材料で、長く使うと味わいに代わるものをお勧めしています。
今回の写真の材種はウォールナットでしたが、その他にも、
明るい色が好みなら、シルバーチェリー、パイン、ナラなど、
少し黄色が好みなら、タモ、アッシュ、チークなど
赤い色が好みなら、カリンなど
いろいろな樹種が楽しめるのも無垢材フローリングの楽しいところです!
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