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2011.11.26

床の硬さのお話 バレエ床の選定経過 その1

床にはいろいろな性能指標があります。
集合住宅の場合は、上下階の防音(遮音)性能が有名ですが、
今回はバレエスタジオの床の計画にあたり、緩衝効果の検討です。

緩衝効果値(U値)とは・・・
床の緩衝作用をあらわす物理量で、競技のしやすさと安全性の両面での実態調査から次のように規定されています。

○競技のしやすさ
図Aの「使用感」ように物理量20程度に最適値がある(かため側)

○安全性(ケガの非発生)
図Aの「傷害事故の発生率」のように、物理量が30程度に最適値がある。(柔らかめ)

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以上の結果から、20~30の範囲にある床が「運動もしやすく、ケガの発生の少ない床」ということができますが、実態調査の結果をもとにした規定であるため、床に対する感覚には個人差もあります。

このような実態調査をもとに、体育館用の床として、JISでは、U値15~40と規定しています。

バレエスタジオ用のU値は統計がありません。
そこでJISの値を基準に、いくつかのパターンで実際に使用感をダンサーに評価してもらうことになりました。


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置き床タイプのフロアでゴムの硬度が数種類選べるタイプ

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パーチクルボードの上に捨て張り合板で組み上げます(UFG製

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こちらは束立タイプ

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根太組みの上に捨て張り合板2枚貼りで組み上げます。(染野製作所製


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最後にリノリュームで仕上げて完成です。リノリュームは新国立劇場の舞台で使用されているものを採用しています。

緩衝効果値は置き床タイプで 25、30 根太組みタイプは、30で制作しています。

この床で実際にバレエダンサーにテストをしてもらい、最終決定する予定です。結果は後日報告します。

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