« 家庭科室のリフォーム工事と水道直結化工事 竣工検査/国立学園 | トップページ | ホール(講堂)リフォーム工事の竣工検査/雙葉小学校 »

2011.08.30

工事監理者が認知されていない状況/構造欠陥マンション報道から見えるもの

構造欠陥マンションの報道が2011.08.27(共同通信)にありました。

記事は以下を参照
http://www.47news.jp/CN/201108/CN2011082701000427.html

あまり大きな報道になっていませんが、ネット上では姉歯事件の再来かとの意見もあります。
まだ情報が少ないので正確な内容は不明ですが、この手の報道の際にこれまでまったく報道されていない事が一つあります。
それは「工事監理者」という立場の責任について触れられていないということです。

「工事監理」とは建築士法第2条6項で規定され、工事を設計図書と照合し、それが設計図書の通りに実施されているかいないかを確認することを言います。

姉歯事件は、工事前に行われる設計(設計図書を作成する)の段階で不正があった事件です。
今回は、工事の段階で手抜きがあったものと考えられます。したがって、一義的には工事施工者が責任を負うのですが、この規模の工事であれば当然「工事監理者」が、工事と設計図書との照合を実施し、その結果を建築主(この場合は大京)と建築主事等(いわゆる確認申請を審査している役所や民間期間など)へ報告しているはずです。

このように「工事監理」は工事施工者が行う工事を設計図書と照合するという、いわば工事が適正に行われているか否かをチェックする最後の砦なのです。

しかし工事監理者について、新聞記事になることも稀ですし、したがって一般の方がその存在と意義をしっていることも少ないのが現状です。

建築主の方は、今一度、自身の発注する工事の、工事監理者が誰で(通常は設計者がそのまま工事監理者になることが多いです)どのような業務をする立場なのか、考えてみることをお勧めします。

一方設計者は、工事監理者に移行したとき(施工が始まった時)にどのような立場で業務に当たらなければならないか、十分に理解して工事監理にあたる必要があります。工事監理は設計の延長ではないのです。

|

« 家庭科室のリフォーム工事と水道直結化工事 竣工検査/国立学園 | トップページ | ホール(講堂)リフォーム工事の竣工検査/雙葉小学校 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/56351/52600096

この記事へのトラックバック一覧です: 工事監理者が認知されていない状況/構造欠陥マンション報道から見えるもの:

« 家庭科室のリフォーム工事と水道直結化工事 竣工検査/国立学園 | トップページ | ホール(講堂)リフォーム工事の竣工検査/雙葉小学校 »